リザーブタンク

私のバイクCB223Sの様に、軽二輪車両には燃料計が無いものも結構あります。昔はバイクには燃料計が無い方が普通だったようで、サブタンク方式でガス欠を防ぐ方法が主流だったと聞きます。

サブタンクと言っても予備の燃料タンクが備わっているわけではなく、タンク内の燃料供給口を2箇所設けて、標準コックは底部から少し高目の位置に、リザーブコックは低い位置に、高さを変えて吸い込める残量を稼いでいるだけなので同じタンクからガソリン供給されています。

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燃料計が無い場合ほとんどのライダーはトリップメーターで残りの走行距離を試算すると思います。私の場合、実際何kmまで走れるか試したことがないので250kmを超えるといつもドキドキしていました。が、今ググってみたらCB223Sは11Lタンクの内2.4Lがリザーブ枠らしいので8.6Lが標準コック枠のようです。燃費がだいたい32~35km/Lなので1次ガス欠は275~301kmということになります。気にはなっていても知らないことがまた一つ解決しました。

本題はここからなんですが、このリザーブコック(リザーブタンク枠)がちょっとしたいたずらを引き起こすと整備工場で聞いたのでブログにしました。

湿度が高目の寒暖差が大きい時期はタンク内に結露が発生しガソリンタンクに水が溜まります。当然水はガソリンより重いのでタンク下部に滞留するわけですが、標準コックの供給口は溜まった水分多めのガソリンより上にあるのでタンク底部には水分濃度が段々高くなっていくことになります。

車と違ってバイクのタンクは、小さいし揺れを伴うので結露水もガソリンも早々に混ざり合ってほぼ不都合は起こらないようですが、混ざり合わない条件が重なった(放置状態が続くとか、ライディングが上手過ぎでタンクが揺れないとか)状態でツーリングに出かけ、GSが見つからずに標準コックでガス欠!すぐさまリザーブコックに切り替えると・・・・点火しない・・・・。  なんてことが起こりうるそうです。

なるほど。たまにはリザーブコックを開いて底溜まりのガソリンも使ってあげようと思います。よく混ざる環境下であっても循環機関は流さないと固着するらしいのでいざという時のためにチェックをしておきましょうとアドバイスを受けました。1つバイク知恵が付きました◎

数キロ走って標準コックに戻すことを忘れたら、それこそ本当のガス欠になってしまいますのでご注意を。