東京ジャーミイ トルコ文化センター

建築を学んだ人なら一度は訪れたい建物。と言うと大袈裟かもしれませんが、日本人には縁遠いイスラム建築のモスクです。イスラム教の礼拝堂を一般的にモスクと呼びます。中でも大きく受け入れる(金曜礼拝など集団で礼拝が行なえる)礼拝堂をジャーミイというらしいです。日本最大のジャーミイは東京の代々木上原にあります。

東京ジャーミィ

あまり大きくない敷地に大空間を内包させています。建物上方のドームがそのまま内空間のドームになっています。
信者だけでなく見学者も自由に出入りでき撮影も可能です(撮影に関するモラル説明を読んでおきましょう)。

トルコのブルーモスクに似させているのか、そもそもモスク自体の様式なのか、美しい。
刻まれた文字(アラビア書道)も神秘的です。おそらく神の言葉なのでしょうが至る所に書かれていて装飾の一部と化しています。日本の書と共通するかもしれない。

内部の文様も独特の色使いでいい。

イスラム教では偶像崇拝を遠ざけていますので、壁面はアラベスクやアーチ模様、アラビア書道で装飾される様になるようです。これが仏教やキリスト教のお堂と大きく異なるんじゃないでしょうかね。中に入ると注目どころが無いのでどこが正面かわからない感じです。
偶像(仏像や絵画)が無いので祈りを捧げるのは遙かメッカ(聖地)の方角に向かって祈ります。

いやー、美しい。この白の余白が素敵すぎる。日本にも真っ白な漆喰の文化がありますが、神社仏閣が白基調であってもこの美しさは感じられない。朱塗りを見て日本の美を感じるキリスト文化圏の人々の感覚ってこれなのかなぁ。

仏教やキリスト教と同じく平和で和やかでありながら厳かな空気が流れています。談話室にはミニ図書館もあり自由に閲覧できます。異国の文化を楽しむにはいい入り口です。


おまけ
トルコ文化センターということで、礼拝堂の他にトルコ食品店が入っています。お値段もお手頃で、生活食材は大手デパートの食品売り場よりお安いです!