東京国際クルーズターミナル と 初代南極観測船「宗谷」

新年のお散歩は首都の新しい玄関港、東京国際クルーズターミナル へ。

年末の晴海旅客船ターミナル閉館のニュースを調べた時に初めて知った船着場です。早速見に行ってきました。
HPによると2020年9月オープンのようです。お台場から青海にかけて沿岸工事が続いている上に、東京五輪の工事も重なって、近くを何度も通っているのに全く気がつきませんでした。

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陸地から完全独立した大きめの施設です。↓グーグルマップから見ると赤の破線の様に桟橋自体が岸から離れていて、専用の橋を渡ってアクセスするタイプのターミナルです。大型船が接岸できるようにですかね。
こういう専用の橋を渡る時ってなんだかドキドキします。橋の途中に料金ゲートがありますがバイクは無料です。

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稼働率はまだ低く年明けの1/4はまったく船の発着がなく施設見学者も数人しかいませんでした。
内部は2フロアーの発着デッキと上階の展望台だけのあっさりした作りで店舗らしきものは無く、観光案内所が1つあります。展望台が素晴らしくいい眺めなのでカフェぐらい置いても良さそうな感じはします。

↓がら〜〜んとした発着フロア

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↓展望デッキ。レインボーブリッジをくぐる前の都市の景色が見渡せます。

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↓海側の眺め。行き交う船と、羽田離着陸飛行機がゆったり見れます。
この船着場は橋をくぐることなく接岸できるので背の高い船も寄港できることがわかります。

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↓陸側を見ると、左に船の科学館。右に初代南極観測船「宗谷」

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目的にしていた東京国際クルーズターミナルがあまりにあっさりしていたので宗谷にも寄ってみました。

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宗谷の係留展示は随分前からあったのですが移設されていて新鮮です。
入館のチラシを見て初めて知ったのですが、この船はソ連から貨物船として発注されたらしく、色々あって1938年に日本の貨物船として竣工したようです。
注目すべきは大日本帝国海軍所属時代に南太平洋で、米潜水艦の攻撃を受け魚雷が命中したのですがそれが不発で無事に帰還したという話。
戦後外地残留邦人の引き上げ船として働き、海上保安庁に引き継がれた当初は灯台を回る補給船になり、そしてようやく1956年に初代南極観測船の誰もが知る姿に大改装されたそうです。

なんだか南極観測よりもそれ以前の物語の方が面白く感じてしまいました。

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操舵室や治療室、お風呂、トイレ、厨房、食堂、船員室、その他内部を無料で内観できます。かなりリアルなマネキンが所々にいるので結構ビビります。

ターミナルメインで行ったのに宗谷の方が見応えありましたw