低血糖症とパニック障害

だんだん認知度が上がって来たパニック障害。いったいこれは何者なのだろう?
過呼吸になって失神したりする事があったりとかよく聞きます。ストレスを感じる女性に多いらしい。

私の場合も突然やってきました。胸が苦しくなり呼吸難に陥ります。そして吐気。強い吐気です。
声を出すと吐気を催す様になり家を出るのが不安になりました。やがて不安は恐怖に変わります。
なんとかせねばと自分なりに調べた結果2つの道に辿り着きました。
一つは栄養医学。もう一つは西洋医学

最初栄養療法のクリニックに行き、カウンセリングと精密な血液検査で典型的なパニック障害であると診断されました。驚いた事に栄養失調だという話。食べていないのでは無く、摂取した栄養素をうまく取り込めないという事です。栄養摂取障害。ビタミンやタンパク質の摂取がしにくい体質になっているそうです。
特筆すべきは低血糖症である事。
食後、栄養素が分解吸収され血中に糖が取り込まれます。そして血糖値が上がる。正常です。
上がった血糖値を正常値に戻そうとインスリンが分泌されます。このインスリンが糖を取り込み栄養分を蓄積する働きを持つのです。
したがって、食事をして血糖値が上がるとインスリンが分泌され血糖値を下げる、という一連の流れが正常です。
低血糖症とはこのインスリンが過剰分泌され、血糖値を異常に下げ過ぎることを言います。
(糖尿病はインスリン分泌が低く、血糖値が下がらない症状です)
血糖値が低過ぎると体細胞は活性を失い、脳に至っては自ら活動停止を行う場合もあるのです。
私の場合は、この低血糖症で自律神経機能が不活発になっていると思われるようです。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れるというわけですね。
栄養療法としての治療法は、血糖値を急激に上げない食生活を行う事。
血糖値が急上昇すればそれだけインスリンが急分泌されるので危険です。インスリンを過剰分泌させない為に穏やかに血糖値を上げる食事が解決の鍵です。

もう一つの西洋医学。薬の投与で治療を行うクリニックでは・・・
こちらは非常に細かいアンケートをして心疾患の内訳を細分化する所から治療が始まります。
細かいアンケートの結果、「社会不安症・パニック障害」であると診断されました。
2つの診断からパニック障害である事は間違い無さそうです。
投薬を出来るだけ押さえる為、栄養療法の話も含め医師とよく相談してデプロメール(25mg/日)のみで開始です。
発作が出る時の為にワイパックスも処方されます。持っていると安心です。

この2つの治療法で良好に生活出来ています。
ただ食事が慣れが必要です。低GI値食品を使わなければならない。
平たく言うと白い糖分&炭水化物は摂取しない様にします。一番摂取を控えたいのが砂糖。
単糖類である砂糖はあっという間に体内に吸収されて血糖値を上げてしまいます。
多糖類であるラカン糖などは吸収は早いですが分解行程を伴うため緩やかに血糖値を上げる糖として有名です。
私は砂糖を摂取しないのでお菓子やケーキ等はまったく食べません。
唾液でブドウ糖に変化する消化の良いデンプン質や炭水化物(白米、小麦)もそのままでは摂取しません。
ご飯は玄米ご飯へ。大好きなパスタはオリーブオイルを多く使ったペペロンチーノへと工夫が必要です。
オリーブオイルを使うとよいのか?という疑問ですが、要するに消化させるのに多少時間がかかる調理法「油」がよいのです。
かといって油物ばかり食べると別の意味で危険ですよね(笑

そして最近は、ホントに血糖値を上げる食品で異変が起こるのか?と、遊び心で白米を食べたりホワイトソースを食べたりと実験しています。残念ながら、物によってはホントにふらふらになるものもありました^^;