大谷観音~大谷資料館

今週東京初雪が降り、本格的な寒さの中本日出かけたのは宇都宮です。
大谷石という石材はご存知でしょうか?
古くから建築建材として日本各地で活躍したその大谷石の採掘場へドライブです。
大谷石は軽く加工し易く、しかも強度がそこそこあって耐火性に優れています。
採掘はなんと6世紀から行われ近代では旧帝国ホテル、神奈川近代美術館に至までず~っと
ほり続けられた場所なんです。実に1300年程も同じ産地から石が切り出されていたんですね。驚きです。

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大谷観音です。
同じ地区ですが弘法大師が自ら崖岩に本尊を掘り完成させたそうです。
ご本尊は岩壁に彫刻され、それを囲む様に櫓(やぐら)が建造されています。
この岩壁の上が奇岩の形相ですがこれがまたすばらしくいい雰囲気を出しています。

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すぐ近くには近年に切り出された巨大な観音様もおられます。
辺り一帯、平和観音の頭までじつは岩山だったようです。観音の周囲の絶壁は切り出された石の跡。
撮影した場所も本来は岩山だったのでしょう。周囲は切り出された岩に囲まれていて不思議な空間が
出来上がっています。

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さて、ここが目的地だった巨大地下空間大谷石の切り出し場所です。
行ってみておったまげです。コンクリート建造物では無く、岩山をくりぬいてこんな巨大空間を作るとは。
現在は穀物やアルコールの貯蔵に使われたり、展覧会や撮影等のアート活動に一役買っているようです。
それにしても広い!
入り口の資料館の模型を見ると、私が歩いた何倍もの空間がさらに地下深くにもあるようです。恐ろしい~
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ふと切り出した岩をなでると柔らかい感覚が・・・
この綿の様なものに気付きます。一瞬石綿アスベスト!?とびっくりしましたが、ゼオライトと呼ばれる
結晶です。有害などころか、水質を浄化したり窒素化合物を分解したり、ホルムアルデヒドの吸着等、
非常に有益な働きをするそうです。

色んな建造物を見て来ましたが、こりゃ格別!いいとも悪いとも無くただただ「すごい!」と思いました。
ちなみに中の気温は0度でしたー。でも興奮しててそんなに寒さは感じませんでした^^;