名作は改まっても名作

今、映画「ローマの休日」を久々に見終えて、ちょっと興奮気味で書いています。

好きな映画で何度か観ているのですが、改めて観ても感動しています。ヘップバーンの細い事細い事、腰の位置の高い事高い事。ディズニーアニメのお姫様達は誇張した女性像だと思っていましたがそれ以上のスタイルってあるんだなぁと。

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1953年の映画です。フィルムの修正技術も合成技術もない時代の映像です。あるのはカメラワークと光の捉え方そして衣装デザイン。その技術によってアニメ以上のスタイルが映し出されています。もしかしたら当時のフィルムの荒さが4K以上の美しさをまとわせているのかもしれません。

そしてBGMとは言えないくらいの淡く重ねた音楽。当時の映画は動く映像が主体で音楽で盛り上げるなんて効果は探求されてないと思います(やもすれば今のYouTuberの方がうまく効果音も入れていると思います)。その中でずんずん引き込まれる演出。冒頭10分でクギ付けです。

技術が進化して臨場感のある素晴らしい映画を観れることは嬉しいことですが、名作と言われる映画はそれを超えてくるんだーと素直に思いました。世界のどの文化にも受け入れられる憧れとコミカルなユーモア。そして何と言っても小娘(ヘップバーン)の表情の移り変わりが部屋の空気を飲み込みます。

外出自粛の環境に陥らなければ、まぁ得られなかったであろう感動に感謝です。

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歳を重ねると昔の感性以外の琴線も震えます。同じ体験をして2度感動できるのは嬉しいことです。もしかしたら同じ場所に旅したくなるのはこのせいなのでしょうか。